LEADY STEADY GO →5『彼女の正体』






「ハンパ物?」


「ええ、そう。偽物も偽物。作りは最大限似てはいたけれど、所詮偽物は偽物だわ」


「ああ。の言うとおり・・とんだムダ足だ」


が気にも止めず、さらりと流して言うと、エドワードは溜め息を付きながら言った。


「やっとおまえの身体を元に戻せるかと思ったのにな・・・」

「ボクより兄さんの方が先だろ。機械鎧は色々大変なんだからさぁ
 ・・・って、には言ってなかったんじゃ」

「!やべ!」

2人があわててを振り返ると、は可愛らしく微笑んだ。


「・・知ってたヨ?」


「「へ?」」

エドワードとアルフォンスが声をそろえた。


「私、これでも軍人だもの。一時期、中央にもいたしね。
 噂の鋼の錬金術師の秘密くらい、知ってるわ」

「・・・軍人・・・?その歳で・・・か?」

エドワードが目をむいてを見る。
さらさらとした長い髪と、パーカーにスカートという出で立ちは、
そこらへんにいくらでも転がっている普通の少女だ。
・・・容姿は十人並を抜きん出てはいるが。

「最年少国家錬金術師のあなたには言われたくないな。これでも一応、エドよりは年上だもん」

「・・そうだよな・・・軍人か・・・」

「そう、軍人・・・・あ、エド」

が思い出したように言う。

「な、なんだ!?」

「宿、一部屋でいいよね?私、君らと一緒の部屋でいいや。」

「・・・・は・・・」

「お金もったいないし!
 たぶん私の銀行止められてるし!(あの人に)」


「・・・はぁぁぁぁ!?





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