『私は太陽神の代理人として 汝らが父』
カウンター席に座ったはラジオから聞こえてくる宗教放送をききつつ、気の抜けた炭酸水を飲み干した。
「宗教的な街なのかぁ・・・。ココ」
L
EADY STEADY GO →1『噂の彼ら』
バコ
「あ――――!!!」
「?」
ふと横を見ると大きな鎧が立ち上がり、ラジオを壊していた。
「ちょっとぉ!!
困るなお客さん
だいたいそんなカッコで歩いているから・・・」
店主が文句を言うと、鎧の人と、(鎧に比べて)小さな少年が、
なにか店主に話をつけているようだった。
そして地面に、そのラジオを置くと、木の棒で円を書き始めた。
「・・・あれは・・・錬金術」
が呟く。
「よし!そんじゃいきまーす」
鎧が手をかざすと、円の上のラジオは大きな音をたてて光った。
その、どこか科学的なのに、超自然にも似た光は、自分の勝手知ったるものだ。
「(やっぱりあの光は練成反応・・・鋼の鎧。もう1人居るのはきっと兄弟。
・・・・噂の『鋼』の錬金術師、エルリック兄弟?)」
は皿の上のポテトを口に押し込み、ポケットから無造作にコインをカウンターに置いた。
遠ざかっていく2人組を追いかけて、とんとん、と肩を叩いた。
とびきりの笑顔で。
「ね?私も一緒に行っていいかな?」
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2005/2/12 改
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